日記

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6/4

6月に入りましたね。今年も、気づいた時には終わっているんだろうなぁ。

 

グレイテスト・ショーマンを観ました。前回の日記で記しましたが、結局我慢できずに購入した翌日には夜更かしして観てしまいました。

感想としては、素晴らしいの一言です。ヒュージャックマンをはじめとしたキャストの方々はエネルギーに溢れ全力しか出していない。カメラワークや演出も緻密に計算された、メリハリをつけた華やかな世界を的確に捉えている。何よりミュージカル映画の核である音楽は、2人の音楽家によって最高(グレイテスト)な現代音楽として、舞台背景や心情を昇華させた楽曲を仕上げている、本当に最高でした。

負の感情というのは、創作において割と小さなエネルギーで表現できると思っています。個人的な考えや感情だけでも大衆の共感を得ることができるからです。これは日本人だからかもしれませんが、社会生活において正よりも負の感情の方が表現する機会は多くありません。悲しいや悔しいという感情は、他者との共有をあまり善しとしません。故に、映画や音楽をはじめとした芸術作品などで負の感情を表現すると、自身の感情を代弁してくれている、とか、自分との共通項を見つけやすいようになっています。

一方で正の感情は、創作において膨大なエネルギーを使うと思います。というのも、前者と比較して共感を得にくく、素晴らしいものを作ろうとするには多大な努力が必要だからです。加熱しすぎると冷められる、弱すぎると火をつけられない。音楽に的を絞ると、特に難しい。なぜなら、テンポ的な意味ではバラードの方が歌詞が伝わりやすく、アップテンポだと更にメロディだけでなく曲を通してのダイナミクスやリズムの起伏を付けにくいのです(メロディは勿論両者とも良いものでなければならない)。またビジュアル的な創作の面では、一般的に負の感情は静、正の感情は動で、動は映像的に映えやすい。音楽に関してはそれが存在しないのです。

そんな条件がある中で、あれほどのミュージカル映画を完成させた2人の作曲家は、とても才能のある方々というのがわかります。

歌詞も良い。メロディにハマった歌詞は歌いたくなるし、ミュージカルのストーリー的にも合っているが曲単体だけで聞いても破綻していない。そして、日本人に特に刺さる歌詞だと思います。

 

これほど素晴らしい素晴らしいと言って少し自分でも恥ずかしいので、これで終わりとします。百聞は一見にしかずということで、ぜひ観て欲しいと思っています。最高でした。