日記

日記

7/9

七夕は、関西の度重なる災害に掻き消された気がします。関西在住ですが、地震に振り回され、豪雨に殴られたこの2週間。早く元の生活が戻ればと願うばかりです。僕は被害にほとんどあっていない地域なのですが。

 

昨日、『ワンダー 君は太陽』を映画館で観ました。予め期待をしながら観たのですが、その通りの良作というか、それ以上というか。

実は今日、別に日記を更新する予定はなかったのですが、この良作の余韻が無くならぬうちに文章に残しておかないとと思い、頭の中を整理もせず思いつくままに文字を入力しているところです。

僕は悲観主義者で、ニヒリストで、捻くれていますが、しかし二面性を持つのがこの世の摂理。そうでありながらも、陽の光にあたり、楽観的でありたいと常に願うのです。それが出来ないから、音楽の表現という逃げ道を作っているのです。

ワンダーは、実話を元にされていて、先天的に顔に障害を持つ子どもが初めて5年生で学校に通い、その家族や友人たちとの愛と優しさの物語です。「愛と優しさ」なんて気持ち悪いとしか思えない僕ですが、鑑賞後に紹介しろと言われればそういう表現しか思いつかないほど、心温まる物語です。

フリーク(freak :奇形に対する蔑称)と呼ばれ、学校を嫌いだと泣いたりしながらも、両親や姉の人生観が反映された言葉や行動と勇気ある決断、友人の支えやそれぞれの物語を通して、周りの環境を変えていく主人公の子の生き方に涙を堪えきれませんでした。

自分と彼を重ねるには、彼の苦労を省みていないと批判されるかもしれませんが、自暴自棄からの孤独感や、姉の思春期の訳のない不安に打ちひしがれる姿が2時間の短い間に繊細に描かれていて、素晴らしかったです。

本当にいい映画に出会えました。機会があれば是非。

 

もっとうまく映画評論できるようになりたいと思う文章になってしまいました。頑張ります。