日記

日記

7/29

地下鉄で欧米人の家族をよく見ます。その度に、時々こういう漠然とした外国人で生まれたかったなと思います。今日見かけたご家族は、ブロンドの髪の母と息子二人、白髪の父親でした。子供のうちの一人は、膝の関節部分にタトゥーらしきものを入れていて、その国の文化を見た気がします。というか、子供時代にタトゥーを入れて大丈夫なのだろうか。タトゥーシールなのかな。

 

他人の芝生は青く見えるというもので、そういう気から外国人に畏敬の念があるのかもしれませんが、どれもこれも同族嫌悪から来るものだし、変えられない出生の事情もあるわけだから、僕は大人しく現状でなんとかしようと思います。

 

今日はレコーディング、頑張る。

7/9

七夕は、関西の度重なる災害に掻き消された気がします。関西在住ですが、地震に振り回され、豪雨に殴られたこの2週間。早く元の生活が戻ればと願うばかりです。僕は被害にほとんどあっていない地域なのですが。

 

昨日、『ワンダー 君は太陽』を映画館で観ました。予め期待をしながら観たのですが、その通りの良作というか、それ以上というか。

実は今日、別に日記を更新する予定はなかったのですが、この良作の余韻が無くならぬうちに文章に残しておかないとと思い、頭の中を整理もせず思いつくままに文字を入力しているところです。

僕は悲観主義者で、ニヒリストで、捻くれていますが、しかし二面性を持つのがこの世の摂理。そうでありながらも、陽の光にあたり、楽観的でありたいと常に願うのです。それが出来ないから、音楽の表現という逃げ道を作っているのです。

ワンダーは、実話を元にされていて、先天的に顔に障害を持つ子どもが初めて5年生で学校に通い、その家族や友人たちとの愛と優しさの物語です。「愛と優しさ」なんて気持ち悪いとしか思えない僕ですが、鑑賞後に紹介しろと言われればそういう表現しか思いつかないほど、心温まる物語です。

フリーク(freak :奇形に対する蔑称)と呼ばれ、学校を嫌いだと泣いたりしながらも、両親や姉の人生観が反映された言葉や行動と勇気ある決断、友人の支えやそれぞれの物語を通して、周りの環境を変えていく主人公の子の生き方に涙を堪えきれませんでした。

自分と彼を重ねるには、彼の苦労を省みていないと批判されるかもしれませんが、自暴自棄からの孤独感や、姉の思春期の訳のない不安に打ちひしがれる姿が2時間の短い間に繊細に描かれていて、素晴らしかったです。

本当にいい映画に出会えました。機会があれば是非。

 

もっとうまく映画評論できるようになりたいと思う文章になってしまいました。頑張ります。

7/3

割と何もかも上手く進んでいる気がしています。こういう時に、「あぁ、こういう時は勝手に何かに期待して勝手に裏切られて勝手に塞ぎ込むんだろうな」と思ってしまいます。でも今は、こういうことになる前までは精一杯命を削って行きたいと思います。

 

曲も作り終えて、またもう一曲も作り終えて、飲み会に行って二軒目にも行って、良い気分のまま帰ってテレビを付けたらたまたまやってたW杯を観戦。サッカーに興味が無い僕も、怒涛の2連続シュートには声を漏らしました。なるほど、これはみんな盛り上がるわけだ。

 

こんな一日が、かけがえのないものだと気づくのは、もっと先の事なんだろうけど、今はなんとなくでも良い、こういう日々が幸せなんだと、働かない頭に刻み込んでいこうと思います。

6/23

四肢が疲れで悲鳴を上げている。

寝ても取れない疲れ。これ終いには風邪を引きそうですね、今日は早めに寝よう。まだ暫くは忙殺され続けるし。

 

バンドの練習帰りの電車内です。

今日はある先輩に練習を見てもらって、あれやこれやを教えてもらいました。

目から鱗というか耳から鱗というべきなのか……。こういった明確な正解の無い音楽は、創作にしても演奏にしても広大な砂漠の中の一粒の砂金を見つけるようなものでして、今日はその先輩から砂金の方向を教えてもらった感じで、またこれで一歩前進できればな、という気持ちがあります。

 

先日、ようやく新曲のアレンジが完成しました。作曲もアレンジも、放課後やバイト後の自由な時間の一切を奪われるので、ストレスも疲労も半端じゃないです。でも完成後の開放感と優越感は唯一無二なもので。ってこの話以前言ったきがする。

 

忙しい忙しいとよく愚痴っているのですが、学校とバイトはもうルーティンになっているので、その後に用事があるのは割と忙しいとは思わないのです。しかし、全く関係ない用事が1日に2つあると、途轍もなくしんどい。緊張感をずっと維持しなくちゃいけない。ほんとに滅多にブッキングしたくないな。

 

でもまた新しい案が湧いてきて暫く大変だ。頑張ろう。

6/17

夜中まで起きている時は、必ずナーバスでセンチメンタルな気分の時が多い気がします。僕としては、これは人間が夜行性ではないから、本能的に夜に負のエネルギーを感じ取ってしまい、それが感情に現れてしまっているんじゃないかと考えています。学術的根拠は一切ありません。

 

先程、切れかけの白熱灯に魅了された1匹の蛾が視界の隅に入りました。思えば、自分の生き方を生き物に例えるとするならまさにこの1匹の蛾だなと思いました。

安心感、人間の社会的な帰属意識を満たすために朧げな集団に縋り、その希望としていた集団が消えると、右も左もわからず飛び回る。その姿は蝶よりも醜く、好く者もいない。ただ自分を満たすために、乱れ飛びながら次の光を探す……

 

人間、成長は止めようと思えば止まるわけで、井の中の蛙でいたけりゃいつまでもそうしていられる。ただ、そこに残ることが幸せなのだろうか。自身の立場を俯瞰し世界の広さを目の当たりにし、それでも見なかったことにして惰性の日々を送り続けるのだろうか。評価ってなんだろうか。

 

そんなことを考えてます。殴り書きみたいですね。おやすみなさい。

6/4

6月に入りましたね。今年も、気づいた時には終わっているんだろうなぁ。

 

グレイテスト・ショーマンを観ました。前回の日記で記しましたが、結局我慢できずに購入した翌日には夜更かしして観てしまいました。

感想としては、素晴らしいの一言です。ヒュージャックマンをはじめとしたキャストの方々はエネルギーに溢れ全力しか出していない。カメラワークや演出も緻密に計算された、メリハリをつけた華やかな世界を的確に捉えている。何よりミュージカル映画の核である音楽は、2人の音楽家によって最高(グレイテスト)な現代音楽として、舞台背景や心情を昇華させた楽曲を仕上げている、本当に最高でした。

負の感情というのは、創作において割と小さなエネルギーで表現できると思っています。個人的な考えや感情だけでも大衆の共感を得ることができるからです。これは日本人だからかもしれませんが、社会生活において正よりも負の感情の方が表現する機会は多くありません。悲しいや悔しいという感情は、他者との共有をあまり善しとしません。故に、映画や音楽をはじめとした芸術作品などで負の感情を表現すると、自身の感情を代弁してくれている、とか、自分との共通項を見つけやすいようになっています。

一方で正の感情は、創作において膨大なエネルギーを使うと思います。というのも、前者と比較して共感を得にくく、素晴らしいものを作ろうとするには多大な努力が必要だからです。加熱しすぎると冷められる、弱すぎると火をつけられない。音楽に的を絞ると、特に難しい。なぜなら、テンポ的な意味ではバラードの方が歌詞が伝わりやすく、アップテンポだと更にメロディだけでなく曲を通してのダイナミクスやリズムの起伏を付けにくいのです(メロディは勿論両者とも良いものでなければならない)。またビジュアル的な創作の面では、一般的に負の感情は静、正の感情は動で、動は映像的に映えやすい。音楽に関してはそれが存在しないのです。

そんな条件がある中で、あれほどのミュージカル映画を完成させた2人の作曲家は、とても才能のある方々というのがわかります。

歌詞も良い。メロディにハマった歌詞は歌いたくなるし、ミュージカルのストーリー的にも合っているが曲単体だけで聞いても破綻していない。そして、日本人に特に刺さる歌詞だと思います。

 

これほど素晴らしい素晴らしいと言って少し自分でも恥ずかしいので、これで終わりとします。百聞は一見にしかずということで、ぜひ観て欲しいと思っています。最高でした。

5/27

曲を作るために部屋で作業をするのですが、熱のこもりやすい部屋なのか、他の部屋より暑く汗ばんでしまいます。

曲作りにおいて、メロディや歌詞は割とすぐに思い浮かぶのですが、イントロや間奏等の歌の無い部分は凄く苦労して生み出します。如何に歌詞を生かすバッキングを作成するか、雰囲気の方向性はメロディよりもその他のパートで決まるような気がするので、神経をすり減らしています。

 

最近は哲学的なことをよく考えます。

生前と死後では人体の重量が約3gほど違うらしく、未だに理由は解明されていないそうです。その3gを、人間が持つ魂という存在の重量なのではないか、という説もあり、またその根拠付けもある程度の説得力があるのです。詳しくは調べてほしいのですが。

人間が哲学や宗教でよく考察する「魂」が、3gもちっぽけなものなのか、と僕は驚嘆しました。それは、人の考える偉大なる力というものの数量化に対する呆気なさなのか、はたまたそんなちっぽけな魂を崇める人間の慈悲深い心に対する感動なのか、自分でもよくわかりません。しかし、これが本当なら、また新たな宗教が生まれそうだなと、他人事のように思うのです。

 

グレイテスト・ショーマンのBDをタワレコで購入しました。映画館でめちゃくちゃ見たかったのですが、見る暇も作れずいつのまにか近所の映画館では上映終了していました。まだ見る暇は作れなさそうですが、一気見したいなと企んでいます。ラ・ラ・ランドも面白かったので、ほんとに楽しみです。